玉ねぎを冷凍にしたらまずい！美味しく冷凍にする方法と解凍方法は？

玉ねぎを冷凍保存する方法は便利ですが、
冷凍した玉ねぎの味が悪いと感じることもあるかもしれません。

この記事では、なぜ冷凍玉ねぎがおいしくないのかの理由と、
おいしさを保つための冷凍方法を説明します。

冷凍した玉ねぎがまずい？

玉ねぎだけでなく、他の野菜も冷凍保存することがよくありますが、
冷凍した玉ねぎの味に不満を感じる人も少なくないでしょう。

冷凍することで玉ねぎがおいしくなくなる原因を以下に説明します。

水っぽい

冷凍した玉ねぎが水っぽくなり、
美味しさが損なわれることがよくあります。

これは、玉ねぎの水分が冷凍によって氷に変わり、
解凍する際にその水分が溶け出してしまうためです。

野菜の水分は冷凍しても凍ってしまうものですが、
冷凍や解凍の方法を少し変えるだけで、水っぽくなるのを防ぐことが可能です。

食感が悪い

玉ねぎは生で食べると、みずみずしさとシャキシャキした食感が特徴ですが、
冷凍するとその食感が柔らかく変わってしまいます。

これが、冷凍した玉ねぎの味が悪く感じる理由の一つかもしれません。

玉ねぎを冷凍すると、その繊維が壊れてしまうため、食感が損なわれます。

繊維が破壊されると、水分も流れ出てしまい、結果として柔らかくなります。

このため、玉ねぎをサラダに使うのは向いていませんが、
繊維が壊れることで加熱時に火が通りやすくなる利点もあります。

水分と一緒に硫化アリルが出てくる！

冷凍した玉ねぎから強い臭いがする経験をした人は多いかもしれません。

この臭いは、玉ねぎを解凍する際に水分と一緒に出てくる
硫化アリルが原因であると思われます。

硫化アリルは、玉ねぎ特有の鼻を突くような臭いや辛さを引き起こす成分です。

この成分が出ることにより臭いが強くなりますが、
これは腐敗したわけではなく、
漬物のような臭いでも食べられる状態です。

しかし、この強い臭いが美味しくないと感じる人も多いです。

さらに、玉ねぎの強い臭いが冷凍庫内に広がり、
他の食品にも臭いが移るという問題も生じることがあります。

冷凍庫の臭いがついてしまう

冷凍した玉ねぎが特に臭く感じるのは、
玉ねぎ自体の成分だけが理由ではありません。

冷凍庫内の他の食品や細菌からの臭いが玉ねぎに移ることもあり、
それが臭いと感じる主な原因の一つです。

この現象は玉ねぎに限らず、多くの食材で起こりうるものです。

冷凍庫内の臭いが食材に移ることが、
冷凍した食品が特有の臭いを持つ主要な理由の一つであり、
食材をしっかりと密閉して冷凍庫に保管することで、
この問題を防ぐことが可能です。

栄養素の変化はない

冷凍によって食感や味が変わることがありますが、
栄養価が大幅に低下することはないと考えられます。

通常、野菜や他の食品の栄養価が低下するのは、
空気にさらされて酸化が進む、乾燥するなどの外的要因や、
食品内の酵素や微生物の活動による内的要因が関係しています。

しかし、冷凍庫のような低温環境では、
腐敗や食中毒を引き起こす菌や微生物、酵素の活動が抑制されるため、
適切に管理すれば食品の鮮度や栄養価が保持されやすくなります。

このため、冷凍は酸化や乾燥を防ぎ、栄養価の低下を防ぐ効果的な方法の一つです。

まずくならない玉ねぎの冷凍のコツとは？

冷凍した玉ねぎの味が悪くなる理由について説明しました。

次に、玉ねぎを冷凍しても美味しさを保つための方法をご紹介します。

カットして

玉ねぎを丸ごと冷凍することもできますが、
解凍後に切ると水分が多く出てしまい、食感が良くないことがあります。

そのため、スープなどで加熱して使う場合を除き、
カットしてから冷凍する方法がおすすめです。

また、玉ねぎの鋭い臭いや辛みを引き起こす硫酸アリルは揮発しやすいため、
カットした後はすぐにポリ袋に入れて冷凍すると、
風味が損なわれるのを防ぐことができます。

このようにして素早く処理することも、美味しさを保つコツの一つです。

水けをとる

玉ねぎは水分を多く含む野菜なので、
切るとすぐに水が出てくることがあります。

この水分をそのままにして冷凍すると、
凍った水分が解凍時に野菜をびちゃびちゃにしてしまう原因になります。

そのため、冷凍前にキッチンペーパーで水分を拭き取ると、
解凍後も食感が良く保たれます。

飴色玉ねぎにしてから冷凍してもよし！

玉ねぎを加熱してから冷凍する方法も便利です。

これにより、使用する際が非常に簡単になります。

お好みの形や大きさに切った玉ねぎを加熱し、冷ました後、
小分けにしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。

加熱すると玉ねぎの甘みが引き出され、
臭いや辛みが苦手な方にも食べやすくなるため、特におすすめの方法です。

ポリ袋の空気をしっかりと抜く

玉ねぎをポリ袋に入れるときは、
袋の中の空気をしっかり抜いて密閉するのが重要です。

これにより、冷凍庫のにおいが玉ねぎに移ったり、
玉ねぎのにおいが冷凍庫に広がったりするのを防げます。

また、風味を保ちたい場合は、空気に触れると風味が飛んでしまうので、
袋を密閉して冷凍庫に保管しましょう。

金属トレイの上に置くとよい

野菜を冷凍する際には、急速に冷凍すると風味が保たれます。

家庭の冷凍庫に急速冷凍機能がない場合、
金属のトレイに野菜を乗せて冷凍すると良いです。

金属は冷えやすく、急速冷凍の効果を模倣することができます。

また、冷凍庫の扉付近は開閉による温度変化を受けやすいので、
そうした場所を避けて野菜を冷凍すると、より効率的に冷凍できます。

1ヵ月以内に食べきること

冷凍すると長期間保存できるように思えますが、
最も美味しい状態で食べるためには、保存期間は1ヶ月以内がおすすめです。

時間が経つと、冷凍された食品の味や食感が徐々に劣化します。

だから、冷凍していたとしても、できるだけ早めに食べることが重要です。

特に玉ねぎの場合、正しい方法で保存すれば、
常温で約2ヶ月持つことが可能です。

多くの野菜は冷凍での保存が適していますが、
玉ねぎに関しては長期間保存するならば、常温での保管が適しています。

冷凍玉ねぎ解凍方法

冷凍した玉ねぎをまずくしないために、解凍方法も重要になります。

自然解凍

玉ねぎを飴色に炒めてから冷凍している場合、
使う前には冷凍庫から取り出して自然に解凍するのが適しています。

電子レンジを使って素早く解凍する方法もありますが、
急激な加熱により水分が急速に抜けてしまい、
玉ねぎがべちゃっとしてしまうことがあります。

そのため、玉ねぎの解凍は時間をかけて自然に行うことがおすすめです。

流水解凍では

冷凍された玉ねぎを解凍する際には、流水解凍という方法も有効です。

これは、冷凍された玉ねぎを水を張ったボウルに入れ、
蛇口から水をかけ続けることで解凍を促進する方法です。

ただし、この方法を使うと、自然解凍よりも早く解凍することができるため、
急いで料理をしたい時に便利です。

ただし、冷凍野菜は直接水に浸すと水っぽくなる恐れがあるため、
ジッパー付きの袋に入れた状態で行うのがお勧めです。

それでも、自然解凍の方が水分が少なくなるので、
野菜の食感を保ちたい場合は自然解凍が良いでしょう。

加熱調理するならそのままで

冷凍した玉ねぎを調理する際は、
解凍せずにそのまま使うのが最も良い方法です。

解凍してから使うと、玉ねぎの水分が出てしまい、
食感や味が落ちることがあります。

また、解凍することで玉ねぎ特有の臭いが強くなったり、
水溶性の栄養素が流れ出てしまうこともあります。

そのため、料理には冷凍状態の玉ねぎを直接使用するのが推奨されます。

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冷凍玉ねぎが臭う主な理由は、硫化アリルが流出することにあります。

美味しく保存するコツは、玉ねぎを切った後すぐに急速冷凍することです。

保存可能期間は1ヶ月以上が目安です。

冷凍玉ねぎを調理する際は、
加熱する場合には解凍せずにそのまま焼いたり煮たりできます。

生で使用する場合は、前夜に冷蔵庫で解凍するのが良いでしょう。

急ぎで解凍したい場合は、流水で解凍が可能です。

玉ねぎは、冷凍に適している野菜の一つであり、
料理にも多用でき、健康にも良い効果があります。

これまで冷凍玉ねぎが美味しくなかった方も、この方法であれば安心です。

お得にまとめ買いして冷凍保存し、上手に利用しましょう。